道コン中1 500点満点に変更されたけど…②
ところで、新しい公立高校入試問題は 「基礎的内容と思考力、表現力、判断力」を問う問題が、 バランスよく5科目に取り入れられた入試になるそうです。 これって、全国学力学習状況調査に似た問題が増えるということでしょうか? 確かに今の北海道の公立高校入試と、全国学力テストの内容はかけ離れています。 しかし、それ自体には、特に大きな問題はないと思いますが。 でも、もしも全国学力テストのような問題が 公立高校入試にも出題されるようになれば、どのようなことが起こるでしょう? 大多数の人が対策をするようになります。 もちろん全道各地の学習塾でも徹底的に対策を行います。 塾に通う中間〜上位層が問題の形式に慣れることで、 必ず全国学力テストの正解率は上がります。 そうすれば、毎年下位に沈んでいる都道府県順位も多少は上がるかもしれませんね。 一体誰のための改革なのか。 通塾率の低い地域では、基礎学力すら危うい子どもたちがたくさんいます。 表現力?判断力? その前に、わかりやすく表現するための基礎知識や、 正しい判断をするための基礎学力の習得が必要です。 学校に週5日通って、毎日6時間の学習指導を受けていても、 残念ながら基礎的な問題が理解できず、全く問題が解けない子どもたちが 本当にたくさんいます。 (ここ10年で、その割合は増えていると実感しています。) そんな子どもたちが、受験をする公立高 校入試が変わろうとしている。 今、重大な局面にいるのです。 中間から上位層が多い塾側としては、高校入試改革のすべてが改悪だとは思っていませんが、 現状の学力に問題がある子どもたちを多く抱えている学校側はどのように感じているのでしょうか? 一度しっかり、意見を聞いてみたいものです。 にほんブログ村