道コン小学生英語の結果から考える②
うちの塾では受験を見送りました。
受験をさせなかった理由としては、
講習会が国算の2科受講なので、
英語の道コン対策を時間をとれないということもありましたが、
また、出題の傾向やレベルがわからないまま
生徒にテストを受けさせることに不安を感じたからでした。
そういうこともあり、今回の道コンについても、
『普通の小6・小5の英語のレベル』がわからなかったので、
受験をさせることを躊躇してしまいました。
今回の道コンですが、小6の全道の英語の平均点は50点。
最高点は99点です。
今回、英語のテストをを受験した生徒は、
大半が塾でも英語を習っていると思うのですが、
それでも高得点をとる生徒が少なかったということになります。
見本が送られてきたので、内容をチェックしてみましたが・・・
「難しいのか?」と言われるというと、ちょっと違うような。
やはり、学校でサラーっと習っただけの生徒にとってみたら、
リスニングはなんとかなっても、
リーディングやライティングは、歯が立たなかったのではないか、と思います。
(「~を英文で書きなさい。」なんて問題は、
少なくともこの地域の学校では、授業での取り組みはしていないはずなので。)
また、これまでうちの塾のように
中学で習う文法を順番に学習していた生徒にとっても、
点数をとりにくい問題があったのだと思います。
例えば以下のような問題です。
問)レストランなどで、店員がお客さんに、何がほしいかをていねいにたずねるとき、
どのように言いますか?英文1文で書きなさい。
答)What would you like ?
この問題などは、やはり小学校で現在使用している英語の教科書を
しっかり進めていなければ書けないだろうな、と感じています。
小学校のみで英語を学習している生徒が
リスニングではなんとかなっても、
意味を問われたり、書くことを求められる問題では苦戦することは
予想の範囲内でしたが、
でも、中学の先取学習を進めている生徒でも、
苦戦する内容になるとは、正直言って驚きました。
おそらく今回のテストを受けたほとんどの小6生が
塾やその他の場所で英語の学習を続けてきた子どもたちだと思います。
中には、英検5級・4級を持っている子もいるはずです。
その子たちでも、高得点をとることができなかったということは、
学校のみで英語を勉強している子たちが受けたら、どうなったのでしょう?
道コンの問題は、新しい教科書を意識してよく考えて作られたものだと思います。
少なくとも今年度の小学校英語のスタンダードがどういうものなのか、
不安に感じていた私にとって、今回のテストで少し理解できたと感じています
小学校でも英語を標準的に学び、「教科化」されるということは、
公教育でしっかりと英語を勉強しているという大前提のもとで物事が進んでいきますが、
小さい町にいると、何がスタンダードなのかがわからなくなってしまいます。
全道や全国の小学校でどのような指導を行っているのかを知る機会が欲しいです。
授業の進め方やテクニック的なものではなく、
それぞれの時期の具体的な到達目標を知りたいです。
英語の教育改革の狭間になる今の小学生たちが、
後々、痛い目に遭わないように、大人がしっかりと考えていく必要があると思います。
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