余市町の定期テスト平均点の比較
余市町には3校の中学校があります。
ここ数年の町内の各学校のテスト結果を分析すると、とても不思議な現象が起きていることに気が付きます。それは、町内のある中学校の中3の平均点です。実は他の2校の3年生の平均点と70~80点の差がついているのです。
通常であれば、一学期期末の平均点は英語の点数がとりやすい1年生が最も高くなることが多いのですが、今回のテストでは、その1年生よりも更に高い成績となっています。
順位から推察すると生徒数60名中、30名以上が400点以上で、450点以上とっても10位以内に入ることができません。
一方で、高校入試を意識して作られている学力テストでは380点代でも5位以内に入れることもあります。
点数を比較すると、定期テストと学力テストの成績の差は、かなり大きくなっています。
実際の点数にすると、定期テストと学力テストの5教科合計の平均点は120点以上の差があります。
このような状況に、保護者の中には、学校で作成される定期テストの内容に関して不安を感じている方もいるようです.
教科によっては、大半の問題が学校ワークとほぼ同じであるため、他の類題を使って理解を深めなくても、高得点をとることができます。
(ちなみに、他の学校・学年は標準的な問題傾向で、頑張った生徒が点数をとれるテストの形式となっています。)
テストが簡単であることについては、私たちが意見をするつもりはありません。
しかし、この定期テストは受験の合否を左右する『内申点』に直接関係するものです。
絶対評価のシステムでは、テストの点数が高ければ良い成績がつきます。
中学校間での平均点の差がここまで拡大すると、『内申点』の公平性が大きく揺らいでしまうのではないでしょうか。
志望校合格を目指して本気で努力をしている子どもたちを間近で見続けている側として、内申点の学校間の格差は許されるものではないと感じています。
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