プレテスト対策前の小6に伝えたい事

あと半年で小学部を卒業する小6生が、
一足早く中学部の試験対策を体験する「小6プレテスト対策週間」の時期がやってきました。
いよいよ本格的に中学部進学に向けての準備が始まります。

来週のスタートに先駆けて、今日は「勉強をする目的を考えてみよう」というテーマで授業を進めました。
日頃、子どもたちが何となく口にしている
「どうして勉強しなきゃいけないんだろう?」
「この勉強はいつか役に立つ日がくるのかな?」
という疑問を解決しなければ、今回のプレテスト対策は成功しないと思ったからです。
子どもたちには、2つの視点から勉強する意味や目的について話をしました。

【勉強する意味を自分中心の視点で考えた場合】
現在の大学、短大の進学率は58パーセント。
専門学校も入れると約80パーセント以上の人が、高校卒業後に進学をしていることになります。
その割合から考えると、
「勉強なんてしなくてもいい。自分の将来には役に立たない。」
なんてことは、ほとんどの人が言えないはずです。
だって、8割以上の人は、少なくとも22歳(20歳)までは、勉強をしなければいけない環境の下で生きていくのです。

約16年もの間、勉強をしなければならないのなら、勉強を好きになった方が良いでしょう。
勉強することを楽しめるようになった方が良いでしょう。
どうせなら苦手よりは、得意になった方が良いでしょう。
だから今から、やれることをスタートさせてみよう。

【勉強の意味を社会的な視点から考えた場合】
日本には教育を受ける権利や、教育を受けさせる義務があります。
どうしてそんなものが生まれたのか、考えてみよう。
国が定めた決まりの中には、平和主義というものもあります。
これは、戦争をしてはいけないという決まりです。
日本は昔、戦争でたくさんの人の命を亡くしてしまいました。
そんな悲しい出来事は、もう二度と起こしたくないという人たちの強い想いが平和主義という決まりを作りました。
その平和主義と同じくらい大切なものとして、教育の権利や義務があります。
昔の人たちが、多くの失敗を通じて学んだ結果から生まれた大切な決まりです。
だから、まだ真剣に勉強について考えたこともないのに、勉強が人生に役に立たないなんて、軽く言うのはやめよう。

今回の授業が、勉強をすることの目的を考えるきっかけになってくれればいいな、と思います。
憲法のこととか、難しい話もありましたが、みんな真面目に話を聞いてくれました。
こちらが、真剣に話せば、ちゃんと受け止めてくれる子ども達です。
来週までの課題として、テスト対策への意気込みを書いてくることになっています。
みんながどんなことを考えてきてくれるのか楽しみです。

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