無料塾って言葉は、あまり聞きたくない

子どもの貧困は大きな社会問題です。
塾に通いたくても、通えない子どもたちが全国にはたくさんいるそうです。

言い換えると、お金の問題は別として、
学校教育以外の教育を欲している子どもたちが
たくさんいるってことなのでしょうか?
日本には、義務教育の場が、ちゃんとあるのに。

それは置いておいて、『無料塾』の話。
もっと勉強したいと思っている子どもたちに学習の場を提供してあげることは、
良いことだと思います。
無料塾は、今の世の中に必要なものだから、全国的に拡がっているということも理解できます。

でも、やっぱり気になってしまう。
「無料塾」という言葉。

私たちは、保護者の皆さんから授業料をいただいて、生徒に学習指導を行っています。
もちろん裕福なご家庭もあれば、苦労をしながら子どものためを思って、何とか塾に通わせている方もいるはずです。
その思いが十分に伝わっているからこそ、私たちは本気で子どもたちに学習指導を行います。
そして「親がどういう思いで、お金を支払って君たちを塾に通わせてくれているのか?」ということを、生徒一人一人に、きちんと理解させたいと考えています。

無料塾という言葉を初めて耳にしたとき、
「大切なお金をいただいて私たちが行っていること(=教育サービス)を
無料で行っている場所があるのか・・・」
と少し落ち込みました。

無料塾には、母子家庭や生活保護世帯のみを受け入れている塾もありますが、
大半が特に制限を設けておらず「だれでも無料で!」という場所が多いようです。
もしも、近くに無料塾ができたら・・・どう対処しましょう(笑)
塾を生業にしている者としては、やはり不安に感じてしまう部分もあります。

私たちは以前から、公教育と塾が協力できるようになれば、
子どもたちの教育環境は、これまで以上に良いものになると考えてきました。
放課後は部活動やその他の業務で多忙な先生たちに代わって、
学習支援が必要な子供たちのために、
学習塾の立場で何かできることはないか?と考えてはいましたが、
まさか、学校と塾以外の「無料塾」というものができるとは、想像していませんでした。

これから先、どのような拡がりを見せるのかわかりませんが、
「無料の塾=良心的な塾」「有料の塾=お金儲けの塾」のような構図にならないことを
心から願っています。

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