書く力と読む力〜大人になっても必要なもの〜

LINEなどでやりとりをすることが増えてくると、圧倒的に衰えていくものがありますが、
なんだと思いますか?

それは、「書く力」です。

LINEでは、かしこまった長い文章は好まれず、1〜2文でのやりとりが続きます。
本当に親しい仲であれば、文を打たなくてもスタンプ一つで意思を伝えることもできます。
とても便利で使いやすいものではありますが、相手の気持ちを予想しながら文章を書き綴る「手紙」などと比較すると、圧倒的に頭を使わなくても済んでしまうツールです。

そして、「書く力」が衰えることによって、長文に触れる機会を失って
自然と「読む力」も衰えていきます。

とは言っても、中高生は、毎日、国語や社会の教科書を読み、学校行事のあとには作文を書かされているのだから、大人よりも文章に触れる機会が多いと感じているかもしれません。

国語の説明文のような長い文章を読んだり、作文や感想文を書かされる面倒くさい作業は、学生のうちだけだと考えている人もいると思います。

でも、残念ながら、
大人の社会こそ日頃の仕事のなかで「書く力」や「読む力」を必要とされているのです。

特に日本は、文書社会です。

おそらく、世の中のほとんどの仕事は、書類の作成が必須です。
お客様や取引先などとのメールには、スタンプは使えません。
「わかりました。」の一言で済む簡単な内容でも、かしこまった挨拶文が必要になる場合もあります。

また、文書の作成とは関係ないと思われる職種でも、
間違いなく「文書を読んで理解する力」は絶対に必要です。

便利なシステムやアプリが、次から次へと登場したとしても、
それを使いこなすためには、自分で説明書を読んで理解しなければいけません。
説明書があるのに、ちゃんと読まずに「これはどう使うのですか?」と質問ばかりしていたら呆れられます。

仕事以外の場面でも、大人になると「○○の手続き」「○○のご案内」などといった文書が、日常には溢れています。
それらをきちんと理解しなければ、生活に支障をきたすこともあるのです。


しっかりとした書き言葉で書けるかどうか。
書かれたものを読んで理解できるかどうか。

この二つは、社会に出てから必ず試される力です。
でも、必要だからといって短期間で身につけられるものではありません。

今週は、今年度2回目の「速解力検定」の実施期間です。
学力向上を目的に取り入れた速読トレーニングですが、速く読み解く力は社会に出てからも必ず役立つ能力です。

全員が昇級、昇段を目指してがんばってもらいたいです。



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