国公立に行きたければ、上位8%を目指せ!


今年度の受験情報誌を読んでいて気付いたのですが、『大学進学率』高くなりましたよね。
20年前と比較すると偏差値的には明らかに下がっているはずの高校でも、進路実績を見ると大学へ進学する生徒の割合が増えています。

昨年度の全国の大学・短大進学率が過去最高を記録しているので当然のことなのですが、北海道内の高校生も大学進学を希望する生徒が明らかに増えていることがわかります。

では、余市町がある後志地区と全国を比較するとどうでしょう?
表は昨年度の高校卒業生の進路先の割合を示したものです。
(後志は、公立高校のみの数値です。)

大学進学率は3割で、就職した人の方がやや高くなっています。
ちなみに全国で最も大学進学率が高いのは京都府で66.2%です。
(北海道は44.5%で全国39位)

「大学進学を希望する生徒が増えたなぁ」と感じていたのですが、実際は全国的に見ると北海道も後志も、それほど高くはなかったということがわかりました。

詳しく調べてみると、後志地区の高校卒業生のうち、国公立に進学した生徒は10%で、私大は21%という結果でした。

しかし、上の表の後志の数値は、後志教育局が発表したものなので、公立高校を卒業した生徒のみの結果です。
ここに、後志の私立高校の卒業生223名を入れると、少し割合も変わってきて、上記の数字より大学進学率が下がり、専門学校・就職の割合が上がります。

では、私立高校も入れて、国公立大学への進学率を出してみると、

現役の国公立大学進学率は、8.3%でした。

様々な資料を見て計算して出したものなので、正式に発表された数値ではありませんが、全国の国公立合格者の割合が9%前後と言われているので、大きく外れていることはないと思います。

ということは、割合だけを見て、ざっくり考えると、中学校で上位8%以内に入っている生徒は、国公立大に進学できる可能性が高い、ということになるでしょうか?
70名の学年なら、5~6名。
40名のクラスなら、3~4名です。

余市町の生徒数は、だいたい1学年で140名~150名なので、
毎年11~13名が国公立に現役で入るくらいの確率ですね。
もちろんこれが正しいということではなく、あくまでも目標を立てるときの目安になる数字です。

国公立大学を目指す後志地区の人は、まずは今いる場所で上位8%を目指す!

今の自分がいる位置と、目標到達点までの距離をしっかり意識しながら、学習に取り組むことはとても重要なことです。
もちろん、生徒だけでなく、教える側の私たちも、明確な目標を意識しなければダメですね。
私たちは、8%の壁を破り、さらに多くの生徒が目標を達成できるようにしっかり考えていかなくてはいけません。もっと、がんばります!

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