今年の全国学力テストが返ってきた

前回の投稿「全国学力テスト結果~教えてほしい、返してほしい~」で触れていた
全国学力テストの結果表が、ついに返ってきました。

平成30年度の全国学力学習状況調査の結果表です。
 
封筒に入っていたのは、以下のものです。
①全国学力・学習状況調査結果のお知らせ(表)
 生活状況調査(裏)
②国語・算数・理科の個人の結果表
③個人票の見方について

個人票には、自分の正答数と全国の平均正答数が書かれています。
自分が全国的に見てどのあたりの位置にいるのか、グラフから知ることができます。
偏差値などは、掲載されていません。
塾の生徒が普段受けているような「学力コンクール」や「模試」の結果表と比較すると、内容は非常にさっぱりしていますね(笑)











①のお知らせの中に、各科目の学校全体の結果に対する学校からのコメントが載っています。
学校平均の具体的な数値は載せられていませんが、国語A・Bと算数A・Bは、「全国平均をやや上回る」、理科は「同等の結果」という結果だったそうです。

学校平均が全国平均と同等の結果だった理科については、
「知識として理解すべき科学用語や実験器具の正しい使い方を問う設問で正解率が低かった」ということで、それに対する改善策として、
科学用語・実験器具の使い方の確実な定着」と書かれていました。

算数についても、
円の学習や式に合った問題を考える問題について、課題が残る」ということで、
改善策の欄には、「円の学習、文章問題の復習」と書かれていました。

はい・・・・そうですよね。その通りです。

裏面には、生活状況調査の結果が掲載されています。
子どもたちは60問以上のアンケート形式の質問に答えたそうですが、
紙面の関係上抜粋」ということで、そのうちの13問の結果が載っていました。
アンケートには、全国平均等の表記はなく、学校のみの結果と、それに対する学校からのコメントが載せられていました。

一応自分で、全国平均と比較してみましたが、下記の2問で全国との差が大きいと感じました。黒文字が学校の結果、赤文字が全国平均です。

①自分には、よいところがあると思いますか?
あてはまる 31.0(41.2
どちらかというとあてはまる 39.7 (42.8)
どちらかとういうとあてはまらない  27.6 (11.6)
あてはまらない 1.7  (4.3) 

肯定的な回答は、学校→70.7%で、全国→84.0%です。

②先生は、あなたの良いところを認めてくれていると思いますか?
あてはまる 43.1 (42.5)
どちらかということあてはまる 34.5(42.8
どちらかというとあてはまらない 20.7(11.3
あてはまらない 1.7(3.3

肯定的な回答は、学校→77.6%で、全国→85.3%です。

その他の質問についても、全国・全道との比較をすると、「おっ!?」と思うようなことがたくさん出てきました。
やはり、自分たちの学校のことだけでなく、その他の地域との比較をしなければ気づかないこともあるので、全国や全道の平均は載せておくべきだと思います。
また、今回の結果だけでなく、前年度やそれ以前の結果も公表しなれば、学校での取り組みが子どもたちにどのような影響を与えているのか、知ることもできません。
紙面の都合上、多くの質問は載せられないということであっても、
「全国・全道との比較」「前年度との比較」は資料として必要だと思います。

また、おそらく毎年書かれているはずの「改善策」によって改善された結果が、今回の結果にどう繋がったのかを公表してもらいたいです。
意地悪で言っているわけではなくて、実際に国語・算数ともに全国平均をやや上回る結果を出しているのだから、学校で行った取り組みを保護者や町民に広く知らせてほしいと思います。


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