英語の授業は、どう変わる?②

前回の記事の続きです。
英語の授業は、どう変わる①

小3~小4は、すぐにでも実現可能でしょう。
アクティビティ中心の授業は、今も日本中で行われていると思います。

では、小5~小6は、どうすれば実現できるのでしょうか?
今のところの予定では、
小5・6の2年間で中2の半ばまでの文法内容を学習するとなっていますが、
単純に授業コマ数で比較してみると、

■現在の中1~中2半ばまでの授業コマ数】
140×1.5年=170コマ
■新指導要領での小5~小6の授業コマ数】
70×2年=140コマ

今の中学生が170コマで学習している内容を
小5・小6は140コマで学習することになるのですね。
(作った人は、小学生に英語を教えたことがあるのかな・・・?)

ここの地域だけかもしれませんが、
現在、学校のみで英語を勉強している小6生は、
単語はほとんど書けません。そして、読めません。
今は移行措置期間ですが、
数年後の小学生には卒業時までに、
中2半ばまでの英語力を身に付けさせなければいけないのだから、
相当の準備が必要ですね。
小学校5~6年生の段階で躓いてしまったら、
中学生~高校生にも大きく影響を与えます。
小学校の先生の責任重大です!

中学生についても大きな不安が残ります。
今後は中学卒業時には、英検3~準2級程度の力が求められるそうですが、
現実の世界のお話をすると、今年の4月頃の発表では、
英検3級程度の学力に到達している中3生は40%で
国の目標の50%に到達しなかった、という悲しい結果になっていました。

現段階で英検3級程度が4割。
数年後には国の目標(基準)として、英検準2級程度の学力を求められる。

実際に学ぶのは、子どもたちです。
移行措置期間に、十分な準備を行わなければ、
大学受験で痛い目に遭うのも、子どもたちです。
今の段階から始められることをしっかり考えてもらいたいと思います。



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